2026年10月10日 Vietti「Barolo歴史的名手のキュヴェ別テイスティング」

内容

Vietti(ヴィエッティ)

1800年代後半にカルロ・ヴィエッティによって設立されたこの歴史的ドメーヌは、ランゲの中心部、中世の村カスティリオーネ・ファッレットの高台に位置します。時代とともにワイナリーは成長し、今日ヴィエッティの所有するブドウ畑は、バローロとバルバレスコのブドウ栽培地域の中でも最も貴重なテロワールの一部、80haに及びます。畑は石灰質の砂質土壌で、樹齢は30~70年。25以上の単一畑が有機農法で栽培されています。ヴィエッティは、ピエモンテの土着品種であるアルネイス、ティモラッソ、ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、フライサ、モスカートから造られる様々なワインを、ロエロ、コッリ・トルトネージ、バローロ、バルバレスコ、ランゲ、モンフェッラート、コッリ・トルトネージという産地で生産しています。ヴィエッティは伝統的なワイン造りへのこだわりで知られています。しかし、このドメーヌはクリオマセラシオンを含む革新的で実験的な近代的技術も取り入れています。ワインはステンレスタンク、バリック、スラヴォニア産オーク樽を大小取り混ぜて熟成され、大部分は無濾過で瓶詰めされます。その歴史と血統を見事に表現した類まれな品質のワインは、素晴らしい凝縮感と類まれな長期熟成を誇ります。

本日のゲスト:Carl Robinson(カール・ロビンソン)

Carl Robinson氏は英国出身。WSET Diplomaを取得後、ロンドンでワインコンサルタントとして経験を積み、1996年に来日しました。以来30年以上にわたり、日本のワインビジネスに携わり、世界各地の優れたワインと生産者を日本市場に紹介してきました。

ヴィエッティを知るためのキーワード(生産者公式資料より)

1873年、カルロ・ヴィエッティがカスティリオーネ・ファッレット村の最高地点に醸造所を創設。1917年に米国から帰国した息子マリオが高品質ワインへ転換し、1950年代後半にマリオの娘ルチアーナと醸造家アルフレード・クッラードが経営に参加しました。アルフレードは1961年にバローロ最初期の単一畑クリュ「ロッケ・ディ・カスティリオーネ」を世に出し、1967年には100%アルネイスによる初のロエロ・アルネイスを瓶詰めしてこの品種を復興、1974年にはアーティスト・ラベルを開始しました。その後、息子ルカ・クッラードと妻エレナが継承し、1990年代に単一畑バローロのラインナップ(ロッケ、ブルナーテ、ラッツァリート、ヴィッレロ、ラヴェーラ)を確立。2016年に米国のクラウゼ家が買収し、その後チェレクイオ、モンヴィリエーロ、ロンカリエ、ラバヤなどの著名クリュを取得して現在約75〜80haに拡大しています。2023年にルカ・クッラードとエレナ・ペンナが退任し、現在はグループ社長フランコ・デナーリのもと、21年にわたりヴィエッティに携わってきたエウジェニオ・パルンボが醸造責任者を務め、外部コンサルタントのベッペ・カヴィオラが継続しています。醸造は手摘み、やさしい破砕と除梗、区画ごとの個別醸造・熟成、伝統的な「沈め蓋(サブマージド・キャップ)」方式のマセラシオン、木樽でのMLF、無濾過瓶詰めが基本です。

2021年ヴィンテージ(共通)

冬は温暖ながら雨・雪が多く水分を蓄え、4月の寒波によるネッビオーロの被害は低地の一部に限られました。夏の降雨は近年最少で、7月13日の雹はロエロ側にとどまり、ネッビオーロの収穫は9月末に始まり10月第2週にピーク。収量は2020年比約10%減で、果粒は小さくポリフェノールに富みました(バローロ・バルバレスコ協会、ヴィエッティ公式収穫報告)。ヴィエッティでは「すべてが一斉に熟し」、ラヴェーラを除く各クリュを9月30日〜10月3日に集中収穫しています。アントニオ・ガッローニ(ヴィノス)は「バローロにとって極上のヴィンテージ。良い色、開いた香り、しなやかな果実、洗練された熟したタンニン」、モニカ・ラーナー(ワイン・アドヴォケイト)は「2001・2010・2016年と並ぶ新千年紀以降最良の一つ」、ジェームス・サックリングは約300本を試飲して平均95点、「2019年より豊かで2020年より構造は穏やか、それでいてエレガント」、デキャンター(ミケーラ・モリス)は5つ星で「クラシックとは呼ばないが、モダンなベンチマークになりうる」と評しています。


Vietti / Barolo Castiglione 2021

ヴィエッティ / バローロ・カスティリオーネ 2021

¥14,300 オンラインストア:Vietti / Barolo Castiglione 2021 商品ページ

Vietti Barolo Castiglione 2021

生産国/Nation: イタリア/Italy 地域/Region: ピエモンテ/Piemonte

≪品種/Varieties≫ ネッビオーロ 100%

≪醸造/Technical Facts≫ 樹齢10~45年の複数の畑、粘土石灰質土壌。クリュ毎にステンレスタンクで3~4週間発酵、大樽と一部をバリックで約30ヶ月熟成。公式テクニカルシートでは、バローロ地区各村の小規模区画(ブリッコ・フィアスコ、ブッシア、フォッサーティ、ラヴェーラなど20以上のMGA)のブレンド、ギュイヨ仕立て、約4,500本/ha。各クリュを別々に醸造・熟成し、沈め蓋方式のマセラシオン、木樽でMLF、瓶詰め前にアッサンブラージュ。2021年はアルコール14.5%、9月30日〜10月3日に収穫(第三者情報)。2021年からラベルの「Castiglione」表記が外れていますが(商標上の理由)、醸造は不変です。

≪詳細/Details≫ クラシックなバローロで、プラム、チェリー、ブラックベリー、バラの花びら、タバコなどの豪華で官能的な香りが爆発的に溢れます。芳醇で力強く、フィニッシュにはアルプスのハーブと共になめし革のニュアンスを感じます。

生産者バックボーン:1961年以来の単一畑路線と対をなす、複数クリュのアッサンブラージュという考え方のバローロ。ガッローニは「ヴィエッティのエントリーレベルとして極めて優秀で、2021年はクリュのレベルに迫る」、ラーナーは名称変更を「一つの時代の終わり」と評しています。本日のテイスティングでは、6つの単一クリュを比較する「起点」となる一本です。